リーダーシップ・エッセンシャル
リーダーシップ・エッセンシャル
単行本:365ページ
出版社:ダイレクト出版株式会社
ISBN-13:978-4-904884-51-5
著者:スティーブン・R・コヴィー

商品の説明

人を使って成果を出せる人
いつまでも自分ばかりが忙しい人
そのほんのわずかな違いとは?


  • 自分の頭で考えない指示待ち、判断待ちの部下にウンザリしている
  • 部下のポカミスの連続に頭を抱えている
  • 教えても教えても、部下が全く仕事を覚えてくれない
  • 部下の尻ぬぐいで自分ばかりが忙しい
  • 自分で判断して成果を出してくれる優秀な部下を持ちたい

一体、なぜこういった問題が起きるのでしょうか?

あなたは既に感じていることかもしれませんが、仕事というのは厄介なもので、自分でやると上手くできることが、なぜか人にやってもらうと思ったように上手く進まず、なかなか期待した結果になることはありません。そればかりか、期待した成果を得るためにその人とのコミュニケーションに膨大な時間を使ってしまったり、最終的にはその仕事を自分でやらなければいけないことさえあります。

小さい仕事ならこれでもなんとかこなすことは可能です。ところが、大きな仕事になってくるとこれだと回りません。あなたがいくら優秀でも自分一人でできることには時間的に限界があるからです。

では、優秀な人、デキる人に仕事を任せてみるのはどうでしょうか?

確かに、優秀な人、デキる人は放っておいてもガンガン仕事をしてくれるので良い解決策のひとつと言えるでしょう。ところが実はこれにも問題があります。

なぜかというと、そもそも世の中に優秀な人はそれほどたくさんいるわけではありません。そんな中、運良く優秀な人に恵まれれば仕事を順調に進めることができますが、運悪くそうでない人に囲まれてしまうと、仕事が全く進まなくなってしまうからです。つまり仕事が人任せになってしまい、出すべき成果が運任せになってしまうのです。

ですので、なにかしら大きな仕事、大きなビジネスを成功に導くには、人を上手に使って仕事を進めるというのが非常に大切なポイントになります。実際、仕事のデキる人、ビジネスで成功している人というの人を使うのが非常に上手です。部下や外注の人、無償で仕事の協力をしてくれる人などを非常に上手く使って成果を出すのです。

では、上手く人を使うというのはどういうことでしょうか?

稀代の経営学者、ピーター・ドラッカーによると

人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは費用であり、脅威である。しかし人は、これらのことゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。

と言っており、
人にはそれぞれ強みと弱みがあり、人の強みを発揮させ、弱みをチームで補完し合うことが成果につながるのです。

野球のチームに例えると、ピッチャーは相手チームの打者を抑える専門家、キャッチャーはそのための作戦を考え指示を出す専門家、4番打者は点を取る専門家、1番打者はチャンスメイク、、といった具合にそれぞれの役割に応じて必要となる能力が違うわけです。

ところが大抵の人はこれとは逆のことをやってしまいます。その人の強みを発揮させるよりも、弱みを問題視して、弱点をなんとかしようとするのです。技術に優れコミュニケーションが苦手な人にコミュニケーションの能力を要求したり、セールスは得意だけど企画するのが苦手といった人に企画の能力を求めたりするのです。これでは、ピッチャーに4番を打たせるようなもので試合に勝てるワケもありません。

人を使って成果を出すには人の強みにフォーカスできるかどうかがポイントなのです。

ではどうすれば人の強みを発揮させて、成果を出すことができるようになるのでしょうか?その方法をお伝えするのがこの本、スティーブン・コヴィー博士の『リーダーシップ・エッセンシャル』です。

人の強みを発揮させる方法

コヴィー博士はこの本の中で人の強みを引き出して最高のパフォーマンスを発揮させるためには、リーダーシップの原則を知ることが重要だと言っています。

例えば「Win-Win または No Deal(取引しない)の考え方」の中で、「価値観や目標が正反対であるということが明白であるならば、あなたを従業員として採用しない、あるいは今回のプロジェクトにはいっしょに取り組まないでおこうという具合である。さまざまな期待を持ち、双方が幻滅してしまってからそのことに 気づくよりも、最初から気づいたほうがよいのだ。」と書かれており、両者が得にならないようなこと、その人が強みを発揮できないような仕事は無理してその人に頼むよりもNo Dealにしなければ上手くいかないと言っています。

また、他にも「期待を明確にする」というセクションの中で、役割や目標についての期待を明確にすることがコミュニケーションの推進には不可欠と説いており、チームで上手く仕事が進まない大きな原因のひとつに、この役割の不明確性があるとも言っています。

こうしたリーダーシップの原則に則って部下や外注の人に仕事を依頼することで、 自分ばかりが忙しい毎日に別れを告げ、彼らの強みを100%発揮させて、もっと楽に大きな成果を出せるようになるでしょう。

コヴィー博士の生涯の研究の集大成

2012年7月、コヴィー博士はこの世を去りました。著書『7つの習慣』は38の言語に翻訳。全世界で3,000万部以上が販売され、今でも毎日3,000部以上が売れ続けるという異例のベストセラーです。この本はチーフ・エグゼクティブ・マガジン誌によって20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書のうちの一冊に選ばれ、コヴィー博士本人は英エコノミスト誌によって世界で最も影響力を持つ経営コンサルタントと呼ばれました。日本でも、稲盛和夫氏、神田昌典氏など多くの経営者やビジネスマンに多大な影響を与えてきました。もしかしたらあなたの本棚にも『7つの習慣』が並んでいるかもしれませんね。

彼の著作は『7つの習慣』の他にも、『第8の習慣』、『第3の案』など主な関連書籍だけでも14冊あります。しかし、それらを紐解いていくと、コヴィー博士が最も伝えたかったあるひとつのことに集約されていることが分かります。それが「リーダーシップ」なのです。そう、実は、インサイド・アウトも影響の輪もボイス(内なる声)も、コヴィー博士の提唱している考えはすべてリーダーシップにたどり着きます。そして、コヴィー博士がこれまでに残したあらゆる書籍から、リーダーシップに関する叡智を集め再編したのが本書『リーダーシップ・エッセンシャル』なのです。

目次

はじめに

このリーダーシップ・エッセンシャルでお伝えしたいこと


Chapter1 リーダーシップとは何か?

Chapter2 リーダーシップの四つのレベル

Chapter3 個人におけるリーダーシップ=セルフ・リーダーシップ

Chapter4 人間関係におけるリーダーシップ

Chapter5 チームのレベルにおけるリーダーシップの原則

Chapter6 組織のレベルにおけるリーダーシップの原則

Chapter7 日常にある偉大さを果たすEveryday Greatness

Chapter8 スティーブン・R・コヴィー博士著書系譜

著者紹介

スティーブン・コヴィー

スティーブン・R・コヴィー博士

20世紀で最も影響力のあるビジネス書とされる「7つの習慣 成功には原則があった!」の著書。

リーダーシップ研究の第一人者として国際的な評価を得た著者は、英国「エコノミスト」誌によれば、今、世界で最も大きな影響力を持つビジネスの思想家とされている。フランクリン・コヴィー社の共同創設者・副会長、教師、作家、組織のコンサルタントとして世界中で活躍した。ハーバード大学でM.B.Aを取得後、ブリガム・ヤング大学で博士号を取り、同大学の組織行動および経営管理の教授を務める。

CoveyLeadershipCenter を1983年に設立(97年にフランクリン・クエスト社と合併)。

フランクリン・コヴィー社の共同創設者・副会長を務めながら、約30年間にわたり、アメリカの最優良経営コンサルタントとして世界各国の政府やリーダーと交流した。2012年7月米国アイダホ州にて死去。

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