① ¥記号をつけた数字で表示:¥1,200
② ¥記号をつけない数字表示:1200
③ 文字で説明:千二百円
少しの間、考えてみてください。
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それでは、時間になりました。
もしあなたが②を選ばれたのであれば、お見事、正解です!
あなたは、脳科学の視点では何が最高の成果を生むのかを理解している数少ない人間かもしれません。本書の価値を最大限に活用してもらえることでしょう。
不正解だったあなた、気にすることはありません。なぜなら、正解者の中でも②が一番多く注文がとれる理由まで説明できる人はほとんどいないからです。このレターの続きを読んで、競合が知らない料金表示の秘密を手に入れてください。
ちなみに、このクイズはアメリカにあるコーネル大学の研究チームが行った実験をもとに出題しました。この実験は、商品を購入する前に「お金」に関するイメージを強く持たせた場合とそうでない場合で購入結果に差が出るかどうかを確かめるものでした。結果、「¥」「円」という表示でお金をイメージさせた①③よりも、②の数字のみの表示を見た客の方がかなり多くの金額を費やしていたことがわかりました。
著者のロジャー・ドゥーリーは、贈り物や営利目的でないことをアピールする場合などや、他者に何かを与えたり誰かを思いやったりする気持ちに重点をおいたキャンペーンをするのであれば、金銭的イメージを取り入れるのは慎重にするべきだと語っています。
他にも、、、
<クイズ2>
価格が適正と感じなければ、脳は痛みを感じるようにできています。回転寿しやタクシーの料金など、1回1回の消費で料金が上がっていくのをお客さんが目にする販売方法は最悪です!
それでは、脳の痛みを最小限におさえるための鎮痛剤ともいえる販売方法は?
⇒正解:●●●(本書P22)
<クイズ3>
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の五感を刺激して売ると効果があると言われていますが、五感の中で、飲食店において最大の効果を発揮するのはどれでしょうか?
男性の80%、女性の90%がこの刺激をきっかけに鮮烈な記憶がよみがえる体験をしています。これを利用しない手はありません。
⇒正解:●●●(本書P63)
<クイズ4>
経営上の最大の悩みの一つ、お客さんからのクレームを事前に防ぐため、絶対におさえておくべきポイントは?
これを行っていた病院では、医者の過失により被害を受けた人の大半は訴訟を起こさなかったそうです。
⇒正解:●●●(本書P156)
<クイズ5>
ある新聞社では、新聞を①ウェブ版のみと②ウェブ版+印刷版のセット購読という二つの方法で販売していました。ある日、たった一つの方法を試したところ、②のセット購読を選ぶ人が62%増え、43%の収益増となりました。では、この新聞社が試したのはどのような販売方法でしょうか?
※ヒント:割引や無料お試し、返金保証ではありません。
⇒正解:●●●(本書P46)
いかがでしょう。これらのクイズはあなたのお店、会社の売上アップに役立つと思いませんか?
これらは、本書が提供する脳科学マーケティングの実践ポイント100 の中からいくつかをピックアップしてクイズにしたものです。クイズの応えが気になる方にとっては、本書はとても魅力的な内容となっています。
ハーバード大学のマーケティング学教授によれば、私たちの思考・感情・行動の95%は無意識のうちに決定されるそうです。そして、この考えは脳科学の分野でも異論がないほど認知された基本原則とされています。
多くの人がお客さんに自分の店・会社をアピールする際、他と比べて「安い」「品質が良い」など、人の意識・理性に向けてメッセージを発信しています。
これらが悪いとは言いませんが、脳の活動の95%を占める潜在意識へのアピールを無視するのはもったいないと思いませんか?
本書では、脳科学と神経科学の研究成果が明らかにした、世界の市場で効果が実証済みの「集客の科学」を徹底解説しています。お固い科学の知識を語る本では決してありません。あなたが実践して成果を出すためのものです。
脳科学マーケティングの観点からあなたの売上をアップさせるための100 の実践アイデアを紹介しています。冒頭のクイズから得られる価格の表示に関するアイデアもその内の一つです。
残り99 個すべてを試す必要はありません。すぐには実践できないアイデアもあるでしょう。でも、可能だと思える二つか三つを試してみてください。あなたは、競合が知らないこの手法により、驚く結果が得られることでしょう。
はじめに なぜ今脳科学マーケティングか …2
謝辞 …16
001 顧客の潜在意識に訴える …17
Chapter 1
価格が脳に与える影響
Chapter 2
五感を刺激して売り込む
Chapter 3
脳が喜ぶブランディング
Chapter 4
紙媒体と脳の相性がいい理由
Chapter 5
脳が喜ぶ写真の使い方
Chapter 6
顧客の脳の信頼を勝ち取る
Chapter 7
脳が喜ぶ接客スキル
Chapter 8
脳が喜ぶセールステクニック
Chapter 9
脳を刺激するコピーライティング
Chapter 10
脳が喜ぶマーケティング
Chapter 11
男性脳、女性脳それぞれの攻略法
Chapter 12
顧客の脳を買う気にさせる
Chapter 13
脳を刺激する映像メディア活用法
Chapter 14
脳を刺激するインターネット活用法
おわりに 次は何が来るのか? …373
著者について …375
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